世間では工藤新一と言えば、「東の高校生探偵」というフレーズから始まり、「平成のシャーロック・ホームズ」「日本警察の救世主」なんて謳い文句が付くような、頭が良い上に顔も良く、ついでに言えば運動神経も良い、まさに神に愛された少年として有名だ。

 けれど、彼と同じ帝丹高校に通う人間、特に俺のような同学年同クラスで、彼と同じ教室で授業を受けているような人間からすれば、工藤新一ってやつはもうちょっと人間じみている。

 世界に名を響かせる人気推理小説家の父親に似た賢い頭脳と、かつて一世を風靡した元アイドル女優の母親譲りの整った顔立ちを持ち、プロから本気の勧誘をされるほどサッカーが上手くて、世間で言われているプロフィールだけならまさに文句なしの完璧超人みたいなやつだけど、工藤は耳が良いくせに音楽の時間では見事な音痴っぷりを発揮するし、よく調子に乗っては幼馴染の毛利さんに窘められている。衣替えで夏服になって女子達の制服が薄くなればちょっとだけ浮足立ち、名探偵っぷりを同級生に褒められれば「いやーそれほどでも」なんて口だけの謙遜をして思いっきり喜び、女の子から貰ったファンレターを眺めてはにやにやしてる。要するに、工藤新一は完璧超人でもなんでもない、かなり頭が良くて顔が良くて運動神経が良いだけの普通の高校生で、優しくて頼りになる、とても親近感の湧く学校の人気者なのだ。

 

 そんな工藤が休学すると聞かされたとき、誰もが驚いた。その知らせは、本当に突然だった。あんまりにも急なものだから、もしかして何か病気か事故にでも遭ったんじゃないかってみんな心配したものだ。毛利さんが「新一、今厄介な事件に関わってるらしくて」と言っていたことで、どうやら無事に……とは言い難いが、ちゃんと毛利さんに連絡取れる程度には平和な生活をしてるらしいってことを聞いてなんとか安心できたけれど。

 

 だから、工藤がちゃんと復学したときは、みんな盛大に喜んだ。「心配させやがって」「心配したんだよ」が大体のやつの台詞。「お前あんまりにも姿現さないから死んだんじゃないかと思ってたぜ」って言っていた男は、軽口を叩こうとして失敗して、工藤のいないところで後でちょっとだけ泣いていたのを俺は知っている。確か俺の記憶が正しければそいつは、中学生のときに本屋で万引きの疑いを掛けられたときに工藤に助けられたとかで、「工藤が水戸黄門なら俺は格さんをやりたい」と言って憚らないくらい工藤のことが大好きなやつだった。

 ああ、もちろん工藤のことが大好きだったのはそいつだけじゃない。ここまでの語り口からも分かると思うけど、俺だって工藤のことが大好きである。最初は工藤に反感を持ってるやつでも、工藤と面と向かって話してみれば、気付かないうちにあいつのことを認めていて、「工藤ならどれだけ格好良くても仕方ねーな」なんて言って笑わざるを得ないくらい、良いやつで格好良いみんなのヒーロー。それが工藤新一って男なのだ。

 「卒業できねえんじゃないかと思ってたけど、なんとかギリギリ滑り込みセーフだな!」と先生達から出された出席不足を見逃すための大量の課題を机に乗せながら笑った工藤に、クラスメイト達が「その量は流石の工藤君でも終わらないんじゃない?」「サッカー部に入ってくれればいくらでも手伝ってやるぜ」「いやいや、工藤君ならテニスも良いんじゃない? うちなんておすすめだよ!」「女子テニス部で男の工藤が何やれって言うんだよ!」「ていうかもうすぐ引退の時期じゃねーか!」とか何とか、ふざけ合って笑いあって、教室の全部の席が久しぶりに埋まって、やっと俺たちの平和で愛すべき日常が戻ってきた。あ、ちなみにこの会話の中のサッカー部が俺ね。

 

 そんなわけで、俺たちは大きな勘違いをしていたわけだ。工藤新一は厄介な事件に巻き込まれたけれど、多少時間はかかったもののいつも通り平穏無事にちゃんとそれを解決して、何事もなく帝丹高校2年B組改め、そのまま持ち上がりで進級した3年B組に戻ってきたのだ、と。

 

 

 

 工藤が復学して三日後、五限の体育の前の休憩時間。早々に昼飯を食い終わった女子達が女子更衣室に着替えに行ったため、男ばかりのむさ苦しい空間になった教室で、その事件は起こった。事件といえば探偵、探偵といえば工藤だけど、その事件はきっと工藤にとっては何でもないようなことだったに違いない。だからこそ、テンプレートのような高校生活を送る俺たちにとって、その光景は何よりも衝撃的な事件になった。

 

「く、どう……」

 

 それ、なんだよ。そう続けようとしたけれど、言葉が詰まって喉から出てこなかった。

 

 俺たちは3年生、つまり受験生なので、体育の授業は1学期で終わってしまう。「戻ってきて早々の体育がサッカーとか、オレついてるなー。もう体育できないかと思ってた」と斜め前の席で、工藤が笑いながら鞄の中から体操服を出したまでは良かった。問題はその後だ。

 体操服を着るために学生服のシャツを脱いだ工藤の体にあった、無数の傷痕。以前は絶対になかったはずのそれに、一緒に着替えていたやつらも全員言葉を失うしかなかった。そりゃ、誰だって生きていれば大なり小なり怪我を負うことはあるだろう。俺だって、小さい頃に自転車で転けて川に落ち、腕を数針縫う怪我を負ったことがある。でも工藤の持つ傷は、そんな日常でのうっかりで起きる怪我とは、とてもじゃないが思えなかった。

 

「あー、これか。オレちょっと厄介な事件に巻き込まれててさ。つっても、これほとんどそれとは関係ない事件で付いたやつなんだけど」

 

 確かにこれ初めて見るとビビるよなあ、なんて。

 そんなにあっさり、笑って済ませることができるものなのか、それは。

 右腹部にある丸い傷痕は、海外の刑事ドラマだとか、アクションものの洋画だとか、日本の高校生からしてみれば非現実的な世界の中でしか見ないようなものじゃないのか。二の腕にある傷だってそうだ。それらは、銃創って名前が付けられている類の物のはずだろう? それ以外の傷だって、一つ一つはありきたりなものでも、ここまで数が多いと何も言えなくなってしまう。

 誰だよ、工藤新一は厄介な事件に巻き込まれたけど、平穏無事に解決してたなんてふざけたことを言い出したやつは。こいつのこの傷痕を見ても、そんなことが言えるのか。

 

「工藤……その、本当に、大丈夫なのか? だって、前に学園祭の時に帰ってきたときも、お前急に倒れて……」

 

 隣にいたやつが、心配げに工藤に声をかけた。

 そうだ、こいつは学園祭の時に、直前まで生き生きと推理をしていたのに、病気の発作でも起こしたかのように突然心臓の部分を抑えながら倒れたんだ。あの時は担架で医務室へ運ばれ、そのあとすぐに目が覚めたけれど、学校のアイドルのようだったこいつが衆目の面前で突如倒れて、一時辺りは騒然としていたのを覚えている。もしかして、厄介な事件に巻き込まれていたっていうのは嘘で、病気療養でもしてるんじゃないかって、次の日の朝工藤が登校してくるまで不安に思っていた記憶もセットだ。だって休学する前の工藤は病気なんて年一で風邪を引く程度の健康優良体で、気絶したやつを助ける方が似合うやつだったから。

 なあ工藤、お前、何があったんだよ。

 他のクラスメイト達も俺と似たようなことを考えているんだろう。なんて声を掛ければ良いのか戸惑っている周囲を他所に、工藤は脱いだシャツを机の上に置いて、頭から体操シャツを被った。

 

「あー、あれか。どっかのヤバい組織に、毒薬を飲まされてた、って言ったらどうする?」

 

 襟ぐりから顔を出して乱れた髪を手櫛で戻しながら、さっき話しかけたやつに揶揄うような軽い話し方で言った工藤の言葉が、嫌に耳につく。教室に沈黙が充満し、自分の心臓がバクバクと不快な音を立てているのが痛いほどによくわかった。

 自分の言葉に、教室内がさらに静まり返り、悲壮な空気が漂い始めたのが分かったのだろう。「もしかして靴下忘れてきたんじゃねーか、これ」と言いながら鞄の中を探していた工藤は顔を上げて周りを見回すと、イタズラが失敗した子供のようなばつの悪そうな顔をした後に、頭をガリガリと掻いて笑って言った。

 

「おいおい、ジョーダンだよ冗談! だいぶ厄介な事件に巻き込まれはしたけど、そんなことになってたらそもそもここにいねーって!」

 

 休学していた時、世間の一部では「工藤新一は厄介な事件に首を突っ込んで死んだ」なんて物騒な噂が流れていたのを知っている。毛利さんには連絡しているのをみんな知っていたから、死亡説なんて誰も信じていなかったけど。けれど、それが本当のことになっていたかもしれないという事実が、工藤が戻ってきた今になって突然、真に迫った現実として俺達の目の前に突きつけられた。その現実の象徴であるかのような傷痕を見せられたところに、そんな質の悪い冗談を言われて、笑えるわけがないだろ、工藤。

 

「工藤……なあ、死なないでくれよ。俺、お前の葬式になんて出たくない」

 

 気付けば、そんな言葉が俺の口から滑り落ちていた。それは情けないくらい震えていて、今にも泣き出しそうな声だった。俺の言葉に釣られるように、他のやつらが「俺、お前にまだ500円返せてないんだぞ」「工藤、ちゃんと一緒に卒業してくれるんだよな?」「工藤君がおすすめしてた本、おれ読んだんだよ。感想言わせてよ」と次々にそれぞれの言葉で工藤を引き留めるような言葉を零していく。

 それに参った顔をしたのは、もちろん言われた当人である工藤だ。まさかここまで皆が自分を心配していると思っていなかったんだろう。ハンズアップの姿勢を取ると、小さく溜息を吐く。

 

「死なねーって。せっかく戻ってきたのに、そんな簡単に死んでたまるかっつうの」

 

 形の良い綺麗な目を細めて眉尻を下げながら、困ったように、けれど友人達からの心配を喜ぶように笑うその表情は、筆舌しがたいほどに柔らかで優しく、美しいものだった。

 ああ、そうか。工藤にとって、その「厄介で面倒な事件」とやらは本当にもう一区切り付いているものなのだ。きっとその事件では、命が危険に晒されるような目にそれこそ何度も遭ってきたんだろう。

 

「……ありがとな」

 

 だからこんな笑い方ができるんだ。戻るべき場所がちゃんと自分の帰りを待っていてくれたことを、工藤は今改めて理解したのだ。

 けれど、それはつまり復学したとき皆であんなに熱烈に歓迎したのに、工藤は自分がどれほど周りに好かれているかを全然理解していなかったということも意味するわけで。そういうところが可愛げがあるというか、なんというか。要するに、どれだけ俺たちが知らない間に危ない目に遭って死線をくぐってこようが、学校の人気者である工藤新一の本質は、何も変わっちゃいないんだ。

 俺や他のクラスメイト達がそんなことを思って万感の思いに駆られていると、工藤は先ほどまでの麗しい(と言っても工藤の顔はいつどんな表情をしていても麗しいわけだが)笑みを一転、ニヤリと楽しげに笑い、これまた楽しげな声色で口を開いた。

 

「つーか、おめーら死ぬな死ぬなって言うけどさ、言っとくけど今のオレ、お前ら何人かと喧嘩しても余裕で勝てるからな?」

 

 おら、見てみろよこの筋肉! そう言って工藤は右腕を曲げて、二の腕に力を込めてみせた。

 

「いや、変わってなくね? 俺のほうがあるじゃん」

「そういうのはラグビー部並の筋肉つけてから言えよ」

「工藤がラグビー部並の筋肉つけたら女子達が泣きそうだけどな」

「あー確かに」

 

 工藤の筋肉自慢、と言ってもそこまで変化あるように見えないので自慢になっているかは分からないが、その自慢のおかげで教室内の空気は和らぎ、みんな軽口を叩けるくらいに回復した。

 変わってなさそう、というか長期の休学を取る前よりも何となく細くなったように感じていたそれは、どうやら以前よりも筋肉が付き引き締まっていたから細くなったように見えていたらしい。

 

「バーロー、オレの筋肉は運動じゃなくて実践向きなんだよ!」

「本当かー?」

「ほんとだっつうの。お前らも一回あのスパルタ本気護身術教室習ってみろよ」

「習うって……毛利さんに?」

 

 俺が知っている工藤の周りにいる強そうな人と言えば、同じクラスであり工藤の幼馴染であり空手の都大会優勝者の毛利さんくらいだ。毛利さんは強い。彼女はやばい。毛利さんはあの眠りの小五郎の娘なんだけど、探偵事務所の毛利さん家に依頼が来る、毛利さんがその依頼に着いていく、事件が起こる、眠りの小五郎が解決する、逆上した犯人が毛利さんを襲おうとする、毛利さんが空手で犯人を完膚なきまでに沈める(彼女本人は無傷)、っていう流れが何度か起こってしまう程の腕前だ。毛利さんが言うには鈴木さんの彼氏の方がもっと強いらしいけど、あの毛利さんより強いって何? それ人間やめてない? って俺としては思う。

 俺の問いかけに、工藤はきょとんとした顔で首を傾げる。

 

「なんでオレが蘭に護身術習わなきゃいけねえんだよ」

「や、だって毛利さん強いし……。じゃあ誰に習ったんだよ?」

「あー、FBIとか、こ……警察の人とか?」

 

 え、えふびーあい。

 さっきまでのしんみりとしていた空気は、この時点で完全に吹き飛んでいた。「今FBIって言った?」「えっ、FBIって実在したんだ……」「洋ドラの中にしか存在しないと思ってた……」とざわざわしている教室内を見回して、工藤が難しい顔をして口元に手を当てながら何かを言っていた。周りのやつは聞き取れなかったようだが、近くにいた俺にはちゃんと聞こえた。「そういや、普通はFBIって日本にはいないのか」だ。

 なあ工藤、もう一度聞くけど、お前、何があったんだよ、おい。何があってどんな事件に巻き込まれたら、FBIの人のスパルタ本気護身術教室を受講するはめになるんだ。

 

「なんで……」

「危険に巻き込まれやすいのに、自分を守る手段が少ないのは良くないって言われてさ。あの人たち過保護なんだよなあ」

 

 俺の疑問を、警察は分かるけどなんでFBIと知り合ってるんだという正しい意味じゃなく、なんで護身術習う羽目になっているんだという風に捉えた工藤は、肩を竦めて決まりが悪そうに笑いながら、少し拗ねたような言い方で答えた。

 そうか、工藤にはちゃんと、心配して守ってくれる大人がいたのか。

 よく考えれば当たり前のことなのに、その事実が俺の胸に落ちてきたとき、同時に安心感が胸を満たしたのが分かった。過保護だと文句を言いながらも、嫌そうと言うよりは気恥ずかしそうにしているのは、工藤自身がその人達からの心配を嬉しく思っていて、その人達のことを心から信頼しているからに違いない。

 

「……あのさ、その人たちにお礼、言っておいてくれないか」

「お礼? 何についての?」

「工藤を守ってくれてありがとう、って」

 

 自然と、そんな言葉が滑り落ちていた。どんな人達かなんて分からないし、平凡な一市民である俺がこれから先その人達と会うことはないだろうけれど、俺達の友達を助けてくれた人達に、感謝の気持ちを抱かないわけがない。

 工藤は何回か目を瞬かせると、表情を緩めて白い歯を見せて笑う。顔が良いやつはずるい。こういう笑い方をすると「炭酸飲料のCMか?」ってくらい格好良く見えてしまうのだから。

 

「おう、わかった」

 

 お前もありがとな、と付け加えるように言ったところで、「あ」と工藤が声をあげた。

 

「なあ、確かお前いつも靴下二足持ってきたよな? わりいけど、一つ貸してくんね?」

 

 顔の前で手を合わせて言われた言葉に、今度はこっちが目を瞬かせることになる。そういえばこいつさっき、靴下忘れてきたかもとかなんとか言ってたな。

 ちょっと待て、と言って、鞄の中を漁ると、予備のための靴下がちゃんと鞄の奥の方に一足入っていた。

 

「ん、ほらよ」

「サンキュ」

 

 警察に知り合いが大勢いて、FBIにも知り合いがいて、高校生探偵なんて呼ばれて世間から称賛を浴びている工藤新一が、靴下を忘れてきて同級生に借りている。なんだか凄いものを見ているような気がするのに、世界が収まるべきところに収まっているように見えるのは何故だろうか。

 工藤って高校生なんだなあ、って当たり前のことに感動していたら、つい笑っていたらしい。着替え終わった工藤が、訝しげに話しかけてくる。

 

「どうしたんだよ、にやにやして」

「んー、いや、工藤とまたサッカーできて嬉しいなあって思ってさ。今からでも遅くないから、やっぱりサッカー部入らねえ?」

「いやどう考えても遅いだろ。三年の一学期だぞ?」

 

 それでも俺は、工藤と一緒のチームでプレイ出来たら嬉しいんだけどなあ。まあでも、工藤は学校の共有財産みたいなところがあるから、どこかの部活に入ってしまったら他の部からのブーイングが激しそうだ。

 「着替えたんならさっさと行こうぜ」と隣にいたやつが言ってきたため、俺も靴下を履いてみんなに置いて行かれないように慌てて廊下に出る。

 

「あ、そういえば知ってるか? うちのクラスに転校生来るかもって話」

「この時期にか?」

「そうそう、この時期に。俺も詳しくは知らないんだけどさ」

「あ、それ知ってる! 女の子らしいよ!」

「うちのクラス転校生多くね? 本堂はもういなくなっちゃったけどさ」

「そういえば工藤って本堂に会ったことあるか?」

「んー、ねえな。話には聞いてるけど」

「あいつドジでさあ。女の子なら可愛かったんだろうけどなあ」

 

 そんなことを話しながら、校庭に繋がる昇降口へぞろぞろと数人で歩いて連れ立っていく。

 

 工藤は凄いやつだけど、俺としては新聞の紙面上だとかインターネットのニュース記事だとかで工藤を見るよりも、こうやって友達として、くだらないことを話しているほうがずっと好きだ。

 時折同じ人間だと思いたくないほどの違いの差を見せつけられて卑屈になりそうになるのに、それ以上に良いやつだから、どうしたって嫌いになれない。完璧に見えるけど完璧じゃなくて、だけど格好良くて頼りになる、帝丹高校が誇る俺達の名探偵。

 そんな名探偵の手腕により、工藤新一傷痕事件はFBI知り合い事件にすり替わって、事なきを得た。この一ヶ月後に第三の事件、校門前アメ車花束事件が起こるんだけど、この時の俺達は知る由もない。

 

 

 Let there be light

star 

 

 あ、そうだ。その翌週の月曜日、本当にうちのクラスに転校生がやってきた。

 転校生が教室に入ってきた瞬間、俺の斜め前に座っていた工藤が席から立ち上がり「なんでここにいるんだよ宮野!」と転校生の女の子を指さして叫んでいたことを、一応ここに記述しておこう。

 

 

 

命がけの復活の時の、学校の人気者~!って感じの工藤新一君が大好きです。

小学1年生をやっているコナン君は原作でいっぱい見れるので、高校生やってる新一君もいっぱい見たい。